Suchmosを支えた天才ベースHSUの軌跡|圧巻グルーヴと現在

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Suchmosを支えた天才ベースHSUの軌跡|圧巻グルーヴと現在
Suchmosを支えた天才ベースHSUの軌跡|圧巻グルーヴと現在
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🎵 Suchmosを支えた天才ベースHSUの軌跡|圧巻グルーヴと現在

2010年代半ば、日本の音楽シーンに突如として現れ、アシッドジャズやファンク、ヒップホップを融合させた洗練されたサウンドで一世を風靡したロックバンド・Suchmos(サチモス)。その楽曲の骨格を担い、バンドサウンドの要として唯一無二のうねりを生み出していたのが、ベーシストのHSU(スー)こと小杉隼太(こすぎ・はやた)さんです。

邦楽ロックの枠組みを根底から覆す圧倒的なグルーヴと洗練されたベースラインは、今なお多くのベーシストや音楽ファンを魅了し続けています。2021年のあまりに早すぎる別れを経て、2026年の現在に至るまで、彼が遺した音楽的遺産とSuchmosの歩みはどのように語り継がれているのでしょうか。愛用機材やプレイの難易度、突然の別れに至る経緯まで、その足跡を多角的に振り返ります。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
  • 要点1:Suchmosのベースを担当したHSU(小杉隼太)は、卓越したジャズの素養とブラックミュージック直系のグルーヴでバンドの音楽的支柱だった。
  • 要点2:代表曲『STAY TUNE』をはじめとする超絶ベースラインは、フェンダーのヴィンテージ機材と精密なリズム感から生み出された。
  • 要点3:2021年の逝去後も後任を固定せず、メンバー各自のプロジェクトを経て受け継がれる「HSUの魂」とバンドの最新動向に注目が集まる。

【天才の肖像】Suchmosのベース・HSUこと小杉隼太とは?圧倒的グルーヴの源流

サチモス ベース

Suchmosのすべての楽曲において、ボトムを支えながら時にリード楽器のように歌うベースを奏でていたのが、HSUこと小杉隼太(1989年生まれ、神奈川県出身)さんです。バンド結成以前から洗足学園音楽大学ジャズ科で本格的に音楽理論とベース演奏を学び、確固たるプレイスタイルを確立していました。

当時の邦楽ロックシーンでは疾走感のあるルート弾きが主流だった中、HSUさんが提示したアプローチは極めて異例でした。ブラックミュージックやネオソウル、アシッドジャズを咀嚼した「音数を絞りながらも強烈にうねるベースライン」は、Suchmosのスタイリッシュな世界観を決定づけた最大の要因です。メンバーからも「Suchmosの音楽的なリーダー」「彼のリズムこそがバンドの心臓」と全幅の信頼を寄せられていました。

【超絶テクニック】なぜ「ベースが上手い」と絶賛されるのか?名曲『STAY TUNE』の難易度

サチモス ベース

音楽プロデューサーや第一線のプロベーシストたちが口を揃えて「サチモスのベースは上手い」と絶賛する背景には、HSUさんが持つ特異なリズム解釈とダイナミクスがあります。単に譜面通り弾くだけでは決して再現できない、絶妙な「レイドバック(少し遅らせてグルーヴを出す奏法)」やゴーストノートの配置が神がかっていました。

その真骨頂と言えるのが、バンドの出世作となった『STAY TUNE』です。この曲のベースラインは、楽器経験者の間でも「演奏難易度が極めて高い」ことで知られています。

イントロから炸裂する16ビートのシンコペーション、親指と人差し指を駆使したパーカッシブなアタック音、そしてサビで聴かせるオクターブ跳躍の滑らかさは、卓越したフィンガリング技術とタイム感がなければグルーヴが破綻します。「聴けば体が勝手に踊り出すが、弾こうとすると極めて緻密」。このギャップこそが、プロをも唸らせるHSUマジックの核心でした。

【愛用機材の美学】ヴィンテージのフェンダーが生み出した唯一無二のトーン

サチモス ベース

HSUさんの太く甘く、それでいて芯の通った極上のベーストーンは、選び抜かれたこだわりの機材から生み出されていました。彼のトレードマークとして最も有名なのが、1964年製のヴィンテージ「Fender Jazz Bass(サンバースト)」です。

過度なエフェクトに頼ることなく、ヴィンテージジャズベース特有の乾いたアタック感とふくよかなローエンドをダイレクトにアンプへ送り込むスタイルを好んでいました。アンプシステムには王道のAmpeg(アンペグ)の真空管ヘッドとキャビネットを主軸に据え、パッシブベース本来の持つ表現力を極限まで引き出していたのが特徴的です。

楽曲によってはプレシジョンベースやシンセベースを柔軟に使い分けるなど、トーンへの探求心は常に貪欲でした。無駄な味付けを削ぎ落としたピュアなサウンドシステムが、彼の指先から放たれるグルーヴをより生々しくリスナーの耳へと届けていたのです。

【突然の別れと病魔】活動休止からHSUさんの逝去に至る経緯と真相

飛ぶ鳥を落とす勢いで日本武道館や横浜スタジアムでの単独公演を成功させ、スタジアムバンドへと駆け上がったSuchmos。しかし、その輝かしい軌跡の裏で、HSUさんは過酷な病魔との闘いを続けていました。

2019年6月、HSUさんの体調不良に伴いアジアツアーの一部公演が中止となり、精密検査の結果、身体に腫瘍が見つかり緊急摘出手術を受けることとなります。手術は無事に成功し、同年の横浜スタジアム公演で見事な復活を果たしたものの、バンドは制作環境やメンバー個々のコンディションを整えるため、2021年2月に活動休止(修行期間)を発表しました。

再始動への期待が高まっていた矢先の2021年10月、HSUさんが32歳という若さで急逝したことが公式サイトより発表されます。死因の詳細はご遺族の意向により公表されていませんが、音楽界に走った衝撃と悲しみは計り知れないものでした。病と闘いながらも最後までベースを愛し、新しい音楽を作り続けようとした彼の情熱は、多くの人々の胸に深く刻まれています。

【サチモスの名曲まとめ】HSUの神ベースラインが聴ける代表曲5選

HSUさんが遺したベースラインは、邦楽ポップス・ロックの歴史に残る名演ばかりです。特に彼のプレイの真髄を味わえる必聴の5曲を厳選しました。

1. 『STAY TUNE』
邦楽シーンを塗り替えた金字塔。疾走する4つ打ちドラムの上で、パーカッシブかつ縦横無尽に跳ね回るベースラインが圧倒的な推進力を生み出しています。

2. 『MINT』
リラックスしたミドルテンポの中で、ベースの「引き算の美学」が光る1曲。音と音の間の休符(スペース)を巧みに使ったプレイが、心地よい浮遊感を演出します。

3. 『Y.M.M.』
初期Suchmosを象徴するアシッドジャズナンバー。ブラックミュージックの匂いが最も濃密に漂う、ねっとりとした極太のスモーキーグルーヴが堪能できます。

4. 『808』
ドライビングミュージックとしても人気の高いナンバー。シンプルでありながらドライブ感抜群のルート弾きと、要所で挟まれる絶妙なオカズが曲全体をタイトに引き締めます。

5. 『WIPER』
ロックテイストの強いアグレッシブな楽曲。歪みを効かせた攻撃的なベーストーンと、うねるようなフレーズ展開がHSUさんの幅広い音楽的引き出しを証明しています。

【ベース後任とメンバーの現在】活動休止を経たSuchmosの歩みと再始動のリアル

HSUさんの逝去後、ファンの間では「サチモスのベース後任はどうなるのか」「バンドは解散してしまうのか」という不安と疑問が渦巻いていました。

結論として、Suchmosは「HSU以外の正式なベーシストを後任として迎え入れることはしない」という姿勢を貫いています。HSUさんが築き上げたグルーヴは彼だけのものであり、誰かがそのまま代わりを務めることはできないという、メンバー全員の深いリスペクトの表れです。

活動休止期間中、メンバーそれぞれはソロや別プロジェクトで精力的な活動を展開してきました。

ボーカルのYONCE(河西洋介)は新バンド「Hedigan's(ヘディガンズ)」を結成し、オーガニックかつ土着的なロックサウンドで新境地を開拓。ギターのTAIKINGはソロ活動のほか、藤井風のサポートギタリストとしてスタジアムツアー等で圧倒的な存在感を発揮しています。ドラムのOKやDJのKCEE、鍵盤のTAIHEI(賽_SAIなど)もそれぞれプロデュースや客演で第一線を走り続けています。

個々の研鑽を経て、Suchmosという母体はいまや伝説的な存在から、新たなフェーズへと移行しつつあります。ライブやイベントでの散発的な集結や再始動の兆候が見られる中でも、彼らの根底には常にHSUさんが鳴らした低音が鳴り響いています。

【サチモス ベース】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:Suchmosのベースを担当していたHSUさんの本名と経歴は?
A1:本名は小杉隼太(こすぎ・はやた)さんです。洗足学園音楽大学のジャズ科出身で、確かな音楽理論と高度な演奏技術を持ち、Suchmosのコンポーザー・リーダー格としてバンドの楽曲制作を牽引しました。

Q2:HSUさんがメインで愛用していたベースや機材は何ですか?
A2:主に1964年製のヴィンテージ「Fender Jazz Bass」を愛用していました。アンプにはAmpegを使用し、エフェクターを過度に使わず、パッシブ楽器の持ち味を活かした太く抜けの良いトーンが特徴です。

Q3:Suchmosに新しいベーシスト(後任)は加入したのですか?
A3:正式な後任ベーシストは加入していません。バンドにとってHSUさんの存在は唯一無二であり、後任を固定せず、メンバー各自の音楽活動を通じてHSUさんのスピリットを継承しています。

まとめ:時代を超えて鳴り響くHSUのグルーヴとバンドの未来

Suchmosが日本の音楽カルチャーに残した爪痕は、時が経つほどにその価値を増しています。特にHSUさんが奏でたベースラインは、単なるバッキングの域を超え、J-POPおよび日本のロックシーンにおける「グルーヴの概念」そのものを刷新しました。

2026年の今もなお、街のどこかで『STAY TUNE』や『MINT』が流れれば、人々は自然と身体を揺らします。小杉隼太という稀代の天才ベーシストが遺した音粒は、Suchmosのメンバーが奏でる現在進行形の音楽の中にも、確かに生き続けています。 (出典: サチモス ベース(Yahoo!ニュース)